電気工事士ってどんな仕事?電気工事士の種類や将来性について詳しく解説!


皆さんこんにちは。

神奈川を拠点に、東京・千葉でも電気工事を手掛ける株式会社エビスです。


現代において、電気は必要不可欠なエネルギーでありインフラです。そして、電気を使えるようにするためには、電気配線をはじめとする各種電気設備を整備する必要があります。この重要かつ高度な作業を手掛ける職業が「電気工事士」です。ここでは電気工事士の仕事内容や電気工事の種類、そして電気工事士の将来性について解説します。




■電気工事士の仕事内容



電気工事士とは、一般住宅からオフィス、工場、病院、学校、商業施設まで、さまざまな場所の電気設備を整備する仕事です。この仕事をするために必要な国家資格の名称でもあります。


どこでも当たり前のように使われている電気ですが、使うためにはまず電気設備を設置しなければなりません。電線から電気を引き込み、電気配線を敷設し、コンセントやスイッチなどにつなげることで、初めて電気が使えるようになるのです。


また、電気設備の経年劣化は避けられず、定期的にメンテナンスを行う必要があります。さらに、突発的な故障の修理や、事故・災害などからの復旧工事も必要です。こういった作業も、もちろん電気工事士が行います。電気工事士は、電気工事を通じて社会を支えている、非常に重要な職業といえるでしょう。


ただし、電気工事は感電や火災などのリスクがある仕事でもあります。加えて、正確に電気工事を行わなければ、停電や漏電といった事故を引き起こしかねません。そのため電気工事は、「電気工事士」の国家資格を取得している人でなければ行ってはならないと、法令で定められています。業務として行う場合はもちろん、自宅の電気工事をDIYで行う場合でも資格が必要です。




■第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い



「電気工事士」の国家資格には、「第二種電気工事士」と「第一種電気工事士」の2つがあり、それぞれ可能な電気工事の範囲が異なります。第二種と第一種の違いを確認しておきましょう。


・第二種電気工事士

第二種電気工事士は「一般用電気工作物」の取り扱いができる資格です。具体的には、一般家屋や小規模な商店などにおける、600V以下で受電する電気設備等の工事を行うことができます。電気配線やコンセント、照明、エアコンなどの設置・交換・メンテナンスなど、多くの身近な電気設備の工事が可能です。もちろん、自宅のリフォームなどのDIYを行うこともできます。


また、電気工事士の現場全体を取り仕切る「現場代理人(現場監督)」にも、多くの場合は電気工事士の資格を持つ人が選任されます。現場代理人になるために特定の資格は必要ないのですが、正しい知識と技術に基づいて現場を指揮監督しなければならないため、電気工事士の資格を持っているのが望ましいのです。


なお、資格を取得するためには、第二種電気工事士試験に合格する必要があります。試験の内容は4択問題の学科試験と技能試験(実技試験)で、両方に合格すると資格を取得することができます。受験資格は特に定められていないため、学歴や実務経験を問わず取得できるのが魅力です。合格率は学科が60%前後、技能が70%前後です。


・第一種電気工事士

第一種電気工事士は、第二種電気工事士の上位資格です。第二種電気工事士ができる仕事はすべて行えるのに加え、500kW未満の自家用電気工作物を扱うことができます。


自家用電気工作物とは、電力会社の発電所などの電気事業用設備や、一般用電気工作物を除く設備のことです。具体的には、600Vを超える電圧で受電するための設備や、50kW以上の太陽電池発電所、10kW以上のディーゼル発電機などが該当します。


つまり、第一種電気工事士の資格を持っていると、高圧受電をするビルや工場、病院といった大規模な施設や、高圧の送配電線路の電気工事に携わることができます。さらに、こういった施設の工事の現場代理人になれるのも、基本的には第一種の保有者です。仕事の幅が大きく広がるため、キャリアアップには必須の資格といえるでしょう。


この資格を取得するためには、第一種電気工事士試験に合格する必要があります。それに加え、電気工事の実務経験が通算3年以上必要です。受験自体に特定の資格や実務経験は必要ありません。試験の形式も第二種と同じで、合格率は学科が40%前後、技能が60%前後です。




■主な電気工事の種類


電気はあらゆる場所で使われており、その場所に応じた工事を行う必要があるため、電気工事の種類も多岐にわたります。主な電気工事の種類をご紹介します。


○建設電気工事



建物で電気を使うため実施する電気工事です。戸建住宅から巨大なビルや商業施設まで、どのような建物でも施工されます。最も一般的な電気工事といえるでしょう。


当然ながら案件も非常に豊富にあるため、電気工事士を目指すなら最もおすすめできる選択肢です。主な工事内容としては以下のものが挙げられます。


・屋内配線工事

建物の内部で、各部屋や電気設備に電気を送るための電気配線を設置する工事です。コンセントやスイッチ類、照明などの設置も行います。


・屋外配線工事

建物の外部に電気配線を設置する工事です。主に外灯や防犯カメラ、屋外用コンセントなどを設置します。


・空調設備工事

エアコンの取り付けや取り外しを行う工事です。業者によってはクリーニングに対応していることもあります。


・ビル管理

オフィスビルや商業施設といった、大規模な建物の電気工事に関する工事です。電気配線や空調、照明に加え、自動ドアやエレベーターなども扱います。ただし、ビル管理は上下水道やボイラーの管理、植栽の剪定といった多様な業務をこなす必要があるため、電気工事士以外の資格も取得した方がいいでしょう。


◯鉄道電気工事



鉄道関連の電気設備に携わる、専門性の高い電気工事です。安全かつ正確な鉄道の運行を支える、大切な役割を果たしています。主な工事内容としては以下のものがあります。


・変電設備工事

鉄道会社の変電設備の設置・管理・メンテナンスなどを行う工事です。電車が必要とする電圧は、一般的な電気機器向けの電圧とは異なるため、変電設備によって変圧する必要があります。


・線路工事

電車に電気を供給するための架線や、線路上にある信号など、電車の走行に直接関係する電気設備の工事です。


・駅設備工事

駅に設置されている、さまざまな電気機器の設置や点検を行う工事です。駅の設備は一般用電気工作物も多いため、ものによっては第二種電気工事士の資格で対応できる場合もあります。


◯架空配電線工事


発電所で作られた電気を送電するための設備に関する電気工事です。電力供給の根本的な部分に関わる、非常に重要な工事といえます。主な工事内容は以下の通りです。


・架線工事

電柱と電柱を電線でつなぐ「架空配線」を扱う工事です。また、鉄塔から鉄塔に渡る送電線をつなぐ工事も含まれますが、こちらは山間部などで高い鉄塔に登って作業するため、専門性が高いのが特徴です。


・建柱工事

電柱を建てる工事です。一方、不要になった電柱の撤去は「抜柱工事」といいます。


・保守工事

架空電線の保守業務を行う工事です。感電防止用の防護管の取り付け・取り外しや、電力量計の取り付け・取り外し、送電の障害になる植栽の剪定などを行います。




■電気工事士は活躍の場が広く、将来性も抜群の職業です!


電気工事士は、社会を支えるという大きなやりがいが得られる仕事です。それに加え、数々の実用的なメリットもあります。電気工事士の主なメリットを挙げてみましょう。


◯活躍の場が広く、常に需要がある



電気工事は、一般住宅にオフィスビル、工場、役所、病院、学校、商業施設など、あらゆる建物で必要になる工事です。新築時はもちろん、定期的なメンテナンスや設備更新なども行う必要があります。つまり、常に工事の需要があるので、仕事の獲得に困らないのが大きな魅力です。


さらに近年では、オール電化住宅の増加や、電気自動車の普及に伴う充電設備の設置、再生可能エネルギー事業の強化による発電所の建設、災害時の復旧活動など、電気工事士の活躍の場が広がってきています。今後、電気工事士はますます必要とされる職業になるでしょう。


◯機械に仕事を奪われる可能性が低い


近年ではAIが急速に発達しており、多くの仕事が機械に取って代わられると予想されています。しかし、電気工事はその可能性がほぼありません。


なぜなら、電気配線の工事は非常に複雑で繊細な作業であり、機械に任せるのは難しいからです。点検作業など、比較的簡単な作業はAIでもできる可能性がありますが、それ以外の作業は当面人間の手で行うことになるでしょう。そのため、将来的にも機械に仕事を奪われる可能性が低く、安定して働けるのです。


◯人手不足のため好条件で働ける


電気工事士に限らず、近年の建設業界では人手不足が深刻化しています。主な理由は、「きつい仕事」というイメージにより、若い人材が集まりにくくなっているからです。就労者の年齢構成比は、2022年の時点で55歳以上が約36%、29歳以下が約12%と、他の産業と比べて高齢化が著しく高くなっています。


そして経済産業省の資料によれば、第一種電気工事士は想定需要に対して2万人程度不足しており、少なくとも2045年頃まではその状態が続くと予想されています。そのため、多くの電気工事業者が電気工事士の有資格者を求めており、価値が大きく高まっているのです。


今から電気工事士になれば就職先に困らず、しかも好条件で就職できるでしょう。とにかく稼ぎたい方はもちろん、安定して働きたい方にとっても、大変魅力的な仕事になっています。



このように、電気工事士は社会を支える重要な仕事です。加えて将来性も抜群で、AIに仕事を奪われる可能性も低く、むしろ活躍の場は広がっていくと考えられます。今から資格を取得すれば、業界の人手不足も手伝い、将来にわたって安定して働けるでしょう。興味のある方は、電気工事士という仕事に挑戦してみませんか?


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